十二支は、時計のように回り巡って来るので、ぐるりと十二支が連なったおめでたい「ぐるりん、パッ！」をいつか作りたいと思っていました。これまでに個別には、「ネズミ」「トラ」「ウサギ」「サル」「イヌ」の5種類の動物を「ぐるりん、パッ！」にデザインしていましたが、12種類全部を繋ぐものは、出来ていませんでした。
まず作図にあたり問題点となったのは、「ヘビ」です。「ぐるりん、パッ！」は、ぐるりと輪に連なったうちの1匹を外すと、「パッ！」っと一列に並ぶアクティブな玩具ですが、バラバラになっても一匹でも立って、積み木としても遊べるようにデザインしています。しかしながらヘビは他の十二支と異なり、手も足もありません。このヘビを仲間に入れるには、擬人化して足を付けるしかないと思いました。イメージとして古代中国の「兵馬俑」が浮かびました。整然と並んだ兵士達のように、動物に同じ形の服をまとわせれば、その体型も隠せ統一感も生まれます。そこで「サンタ12人ぐるりん、パッ！」の服装を使い、それぞれ個性が違うようにカラフルに色を変えて仕上げました。この作品は、七福神ならぬ十二支が、丸くて白い袋に山盛りの「福」を詰め込んで、お正月に運んでくれるおめでたい玩具になってほしいものです。

◆十二支のぐるりん、パッ！

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