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守重シゲ子プロフィール

守重シゲ子

おもちゃ作りのきっかけは、育児期に母子共通の楽しみであった絵本の主人公を、ぬいぐるみのように、手に持って遊ぶことのできる立体の木のおもちゃにできないかと思ったことから始まりました。
以前、油絵を描いていたので、板を動物や人間の形に切り抜くことができれば、色付けは何とかなると思い、電動糸鋸を購入し、おもちゃやパズルを作り始めました。

守重シゲ子
最初の作品は、絵本『ひとまねこざる』の「黄色い帽子のおじさん」と「おさるのジョージ」でした。それから、『11ぴきのねこ』『ぐりとぐら』など、子供の好きな絵本を題材に、作品を次々と作り、いつの間にか、我が子よりも母親の趣味として木工を楽しむようになっていました。
その当時の100点近い作品は、2000年より山口県文化振興財団助成事業として3年間、県内各地の図書館等の公共施設で展示され、たくさんの方々に喜んでいただきました。
転機になったのは、『組み木の世界』という一冊の本との出合いでした。絵本のキャラクターを使っての木工は、作者の著作権があり、思いのままにはできず行き詰まりを感じていた頃でした。著者・小黒三郎氏の「組み木」は何とシンプルで温かくほほえましいのでしょう。思わずうれしくなってしまいました。絵を描く場合は、対象とバックが主と従の関係ですが、組み木では、対象もその隣り(バック)もどちらも主役であり、お互いを活かす線で構成されているところが新鮮な驚きでした。組み木のデザインは、たった一枚の板を分割する線ですが、お互い共有する線を活かすとなると簡単にはいかないのです。
守重シゲ子

1997年、下関市から萩市へ転居。幸い、萩市の自宅近くに、工房となる場所が見つかり、自分の友達作りも兼ねて、すぐに「杢の会」という組み木作りを楽しむサークルを始めました。にぎやかに会員と交流しながらも、組み木のオリジナルデザインを描くことが目標となりました。
作図中は発想を変え、さまざまなアイデアを考えながら何とかまとめようと、紙の上で鉛筆と消しゴムが行ったり来たりして出口が見つからなくなることも多いですが、苦労して生まれた作図から新しい組み木が誕生した時の喜びがあるから続けているのだと思います。

守重シゲ子の組み木も種類が増え、2007年には、小黒三郎氏と二人展を開催することができました。現在、女性3人のスタッフの頑張りもあり、木のおもちゃ杢・MOKU 製作のあったか組み木を全国の方へ届けられるようになりました。
  • 組み木創作の会会員
  • 山口県萩市在住
1956年下関市に生まれる
1980年山口女子大学児童文化学科卒業
1980年~山口、東京で油絵の個展を開催
1994年~木工を始める
1997年山口県萩市にて木工のサークル「杢(MOKU)」を始める
2000年~2003年育児期に制作した絵本を題材にした木のおもちゃたちが山口県文化振興財団の助成事業として公共施設で展示されるようになる
2005年第18回丹波の森ウッドクラフト展(一般の部)準グランプリ受賞
2006年第19回丹波の森ウッドクラフト展アイデア賞受賞
『第10回全国組み木フェスティバルin山口』を開催
2007年第20回丹波の森ウッドクラフト展アイデア賞受賞
2008年第21回丹波の森ウッドクラフト展(一般の部)準グランプリ受賞
2010年第23回丹波の森ウッドクラフト展グランプリ受賞
2016年木のおもちゃ杢・MOKU合同会社設立
組み木ギャラリー杢・MOKUを新築、営業開始
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